一宮乳児福祉会

歴 史

共同保育所時代

・「かもめ共同保育所」開所

1960年代共働き家庭が増え始めましたが、産休明けから預かってくれる保育園が全く無いため、子どもを預ける所のない母親はやむなく仕事を辞めなければなりませんでした。働き続けたいと思った母親達は、東京や名古屋に産休明け保育園があることを知り、「新日本婦人の会一宮支部」の働きかけにより4人の子どもを預かる「かもめ共同保育所」を1964年に開所したのが、この園の始まりです。

・「かもめ」の由来

この「かもめ」の名前は、世界で最初の女性宇宙飛行士テレシコワさんのコールサイン「チャイカ」=「かもめ」にちなみ、女性の社会進出と子どもたちの未来に向かってたくましい成長を願って名付けられました。

・父母と保母の学び合い

当初かもめ共同保育所は個人宅の1室を間借りしていて、補助金が全く無いため、平日の夜は運営会議、土日は廃品回収や物品販売に明け暮れる時代でした。また、名古屋大学小児科医師を講師に、子どもの発達の道筋を保母と父母で一緒に学び合い、乳児保育を創り出してきました。その後保育希望が増えたため、2つの共同保育所を開設。また、市に働きかけて僅かですが助成金や委託金が出されるようになりました。

認可保育園「かもめ保育園」に発展

・認可保育園誕生

無認可共同保育所の運営は大変厳しく、認可園をつくることを決めました。地元の方の協力を得て農家の空き地(現在の園の敷地)を保育園用地に借用。総額1,300万円の建設資金づくりのため、借入の手続きやカンパ集めに奔走。法人化のための手続きなども保護者と保育士の努力で進められ、1975年に定員30名、2歳児までの「かもめ保育園」が発足し経営が安定してきました。

・よい保育の追求

かもめ保育園が当初から一番大切にしたのは「よい保育」です。このため、保育士の人数を増やしたいと市、県、国に要望をして人件費、運営費、設備費の充当を要求。給食の安全・充実も進めました。

・一宮市の保育向上

卒園した子どもらが通う公立保育園の問題も出され、卒園児の保護者らが結成した「一宮の保育をよくする会」は「長時間保育をしてほしい。」「保育内容を改善してほしい。」と要求し、市交渉が行なわれました。その運動が多くの市民の共感を得て発展し、公立園での長時間保育の実施、給食の脱脂粉乳を生乳に切り替え実施、第2子の保育料減免、春休みの休園協力期間の短縮、学童保育の拡充など一宮市の保育を大きく前進させました。

増築により3歳児まで45名定員の保育園に

・45名定員へ

かもめ保育園への入所希望が増えたため、分園建設の準備が進められましたが県の認可が得られず、増築に切り替えて建設準備が進みました。1980年、3歳児までの定員45名の保育園となりました。

・保育園の整備

翌年には、地域に開かれた保育園の行事「かもめ保育祭」が始まりました。また、89年の園庭拡充整備を始め、保育室へのクーラー設置など園舎の整備が進みました。一方、96年には午前7時半から午後7時までの長時間保育を開始、親の願いに応える保育園として改善が進みました。

新築し0歳から就学前までの一貫保育へ

・保護者の願いに応えて

卒園児の保護者が集う「かもめ保育園を守る会」などで、公立保育園の問題点(長時間保育園が少ない、行事中心の保育カリキュラムなど)が出され、在園保護者からも就学前まで保育して欲しいとの要望が出されました。幼児保育をどう進めるか、経営は大丈夫か、園舎建設の資金はどうする、土地は借りられるのか…など多くの問題解決が必要でした。かもめ保育園は子どもの成長を一番大切にする保育園であり、4歳児5歳児の『自分づくり』の大切な時期をかもめ保育園で過ごしてもらい、責任を持って0歳から就学前までの一貫した保育を実施しようと決めました。幼児保育の研修や資金づくり(絵画展の取り組み)などを地域や関係した皆さんの協力を得て進め、2001年10月に新園舎の開所となりました。

・暖かみのある新園舎

新園舎は木をふんだんに使った暖かみのある総2階建てで、保育室は床暖房にし、食堂はミニキッチンを備え、ホールの天井を高くし…。先進保育園を見学した保育士の意見や保護者の要望に応える設計プランでした。

・特別保育

特別保育も実施し、2002年に一時保育開始。2003年には子育て支援センター事業かもめ保育園「子育てひろば」を開設しました。旬の素材を取り入れた和食中心の給食で、手作りおやつも好評です。

・定員の拡大

2010年にはピロティ型の保育室を増設し、さらに入園したいという地域や父母の要求に応え70名定員に拡大、2020年現在80名定員で保育しています。

かもめ三ツ井保育園の誕生

・新保育園開所

一宮市の保育希望者は年ごとに増え、入所できない待機児も増えてきました。そこで、一園増やしていこうと準備中、一宮市より事業所内保育所の紹介があり、市の東南に位置する三ツ井地域の今後の発展を考慮し2012年4月「かもめ三ツ井分園」を開設、翌年に「かもめ三ツ井保育園」として2園目の開園となりました。

・長時間保育実施

かもめ三ツ井保育園は「三ツ井公園」の南にある3歳未満児30名の小さな保育園で、平日7時15分から19時15分まで(土曜日は7時30分から18時まで)の長時間保育を行なっています。愛着形成を育む保育に着手して丁寧な保育を実施しています。